- 新卒採用コンサルティング
調剤薬局を開設して薬剤師を採用し、
初年度に新卒3名が入社

株式会社くすりのコーエイ
代表取締役社長 田中 元伸 様
1971年創業。福岡県田川市に本社を置き、筑豊エリアでドラッグストアを13店舗運営。2023年に調剤薬局を併設。高齢者向け宅配弁当事業も行うなど地域に密着した事業を展開している。「ビューティフルライフを創造する 安心・心頼・真心~スリーハート~」を経営理念に、お客様の健康と快適な生活をサポートする店づくりを目指している。
ドラッグストアで調剤併設を始めた背景についてお話いただけますか?
田中:
2023年2月、調剤薬局を開設したのですが、実はその前にも運営していたことがあったんです。当時は右も左もわからない状態で、薬剤師にお願いして5年ほど営業したものの、中途採用も新卒採用もできず、ちょうどコロナ禍になった年に閉局しました。
今回、調剤併設を決めたきっかけは、やはり薬剤師がいるほうが店舗の価値が上がり、お客様からの信頼度も上がると考えたからです。以前、私が店舗にいると「あなた薬剤師さん?」って必ずお客様から聞かれていたんですよ。「違うんですよ」と応えながらも葛藤はありましたね。
一度失敗しているのでプレッシャーは感じましたが、地域の方に健康アドバイスができるドラッグストアを目指したいと思いました。
弊社のサービスを導入したきっかけを教えてください。
田中:
知人から紹介を受けて、ドラファルマの新井社長と面談させていただきました。そこでいろいろ話を聞きながらも、以前の経験から薬剤師を確保する難しさはわかっていたので、地方のドラッグストアで本当に採用できるのかな、という不安はあったんです。お会いした後、新井社長がすぐに「今後やるべきこと」を箇条書きにしてLINEで送ってくれて、できる経営者は違うなと思いましたね。
私としては、新卒を入れて若い力を育てたいと考えていました。中途であればリクルートサイトを活用する方法もありますが、自分なりのスタイルが出来上がっている人よりも、まっさらな状態の人に入社してもらいたくて、ドラファルマさんに新卒採用を依頼しました。
サービス導入から3年目を迎え、これまでの成果についてお聞かせください。
田中:
ドラファルマさんの採用担当が一生懸命やってくれて、薬剤師の新卒採用をスタートした年に3名が入社しました。初年度は1名でも入ってくれればと思っていたので、感謝しています。2年目、3年目も複数名の入社が決まっている状態です。
まずは調剤薬局がないことには新卒は来ないので、調剤のノウハウもドラファルマさんから教えてもらい、立ち上げから協力していただきました。正直、お金を払っている以上、もちろん成果は望んでいましたが、本当に我が社のことを真剣に考えてくれて、期待以上のことをしてもらっています。
おかげさまで新たな事業展開という光が差し、私がやりたいことに一歩どころか二歩ぐらい近づくことができ、今後のビジョンが広がりました。
導入前と比べて、会社の変化を感じていることがあれば教えてください。
田中:
3年前に店長会議で調剤薬局を出すことを宣言し、それが実現することによって、みんなの気持ちが一つになったと思います。その頃に研修制度も立ち上げたこともあり、個々が力を発揮して成長していこうという気運が高まってきました。
薬剤師採用にあたって私が危惧していたのは、一般社員との関係でした。職域は違っても同じ社員であり、事務職もパートさんも全員そろってコーエイなので、溝ができないように注意しましたね。薬剤師も店舗のフロアで荷出しをしたり、同じ大変さを共有したりして、気持ちを許せる関係にしたいと考えていました。
初年度に入社した3名はとても頼もしく、おもしろいキャラで周囲とも仲良くやってくれています。職場では一生懸命働き、みんなからかわいがられていますし、社員懇親会でも場を盛り上げてくれました。おかげで会社全体の雰囲気もさらに明るくなっています。
社長ご自身も、経営者として変化したことはありますか?
田中:
この2、3年で、人に任せる大事さを勉強しましたね。薬剤師採用をドラファルマさんにお任せした以上は、結果を出してもらうのを信じて100%お願いしました。
それまでは社内でも私がすべて指示を出し、決定していましたが、社員に対して「あなたたちが考えて、報告だけしなさい」と言い、口や手を出すのを控えるようになりました。私一人よりも、全員の頭で考えたほうがいろいろなアイデアも浮かぶし、みんなで知恵を出して会社を盛り上げていこうという考え方に変わりましたね。
自分も先代の父から経営を引き継ぎ、自由にやらせてもらえたから今があります。主体性を育てるためには、仕事を任せないといけない。みんなが成長できる環境づくりに力を入れていこうと思っています。
弊社の担当者について、率直な感想をお聞かせください。
田中:
私たちのことを考えてこんなに一生懸命やってくれるんだ、と思ったのが一番の感想です。採用のことや調剤薬局のノウハウについて教えていただき、私のいろんな質問にも的確に答えてくれました。
採用担当として来てくれた方は、自ら率先してコミュニケーションを取り、どんどん盛り上げていってくれました。実行力があって、気配りができて人柄も良い。人のつながりを大事にしながら、学生さんの気持ちや状況を考えて動けるのは素晴らしいと思います。
今後の展望についてお聞かせください。
田中:
数字の面で言うと、あと5店舗ぐらい出店して、このエリアで調剤薬局併設店という認知を高めていきたい。ビジョンとしては、地域に貢献できる事業をしていきたいですね。50年以上育ってもらった地域なので、恩返しがしたいというのが私の願いです。高齢者をはじめ皆さんの手助けができるドラッグストアでありたい。そして自分たちの仕事を誇りに思える社員をたくさん育てていきたいです。