- 新卒採用コンサルティング
中途採用への依存から脱却
1年間で7名の新卒薬剤師を採用

株式会社ノムラ薬局
代表取締役 古田 智裕 様
東京都日野市を中心に22店舗の調剤薬局を展開。日野市での処方箋応需率は25%を誇る。
「親切・便利・安心」を経営理念に掲げ、地域の役に立つ「あの店のあの人」を目指したサービスを提供。
弊社のサービスを導入しようと思ったきっかけを教えてください。
古田:
薬剤師の新卒採用がうまくいかない年が続き、昨年は新卒ゼロという状況でした。新卒採用の担当はいたのですが、常に兼務で採用に専念できない状態だったので、専任の人を置く必要性を感じ、出向型コンサルティングを導入しようと思いました。
同時に、長い目で見たときに、自走できるようにならなければと思い、新卒採用の担当者を中途で採用しました。彼はこれまで薬学業界での経験はなかったので、アドバイスだけでなく現場で併走してくれる体制をつくり、しっかりサポートしてもらいたいという思いもありました。
新卒採用に踏み切った背景は?
古田:
これまで中途の人材紹介のお話はたくさんありましたし、別に中途採用の社員さんが悪いと言うつもりはなく、ご縁があって今一緒にいる方たちもたくさんいます。ただ、中途の場合は、薬剤師がいなくなった時点で慌てて探すため、採用はタイミングとエージェント次第になる面があるんです。
そういう出会いではなく、ノムラ薬局のことを本当に知って、自分で調べて入りたいと思って来てくれた学生さんたちを採用したいという思いがありました。
これまでエージェントでうまくいかない紹介案件もありましたし、外部に頼らざるを得ない状況や高い紹介料を払うことへの違和感がずっとありました。新卒採用ができるようにならないと何も変わらないと思い、踏み切りました。

古田様
どんな成果を期待されていましたか?
古田:
やはり薬学生の採用目標達成ですね。それまでは合同説明会に学生が来てくれたら採用できて、来なかったらゼロという年もあったので、今回は就活の時期が始まる前からアクションを起こして、3月を迎える頃には内定者が何人かいる状態であってほしいと思っていました。
その期待に対して、成果はいかがでしたか?
古田:
前年がゼロだったこともあり、当初は、1年後に薬学生5名というかなりチャレンジングな目標を設定しました。成果は7名ということで、期待を上回っています。
この成果には本当に驚いているのですが、コロナになったことで、採用手法を工夫すればわれわれ中小企業にもチャンスがあることがわりました。成果を出せたのは、環境の変化に適応し、若い人に届く企業アピールを、今のメンバーと出向社員、コンサルタントの方が考えてくれたことに尽きると思います。
コンサルタントの田代への率直な感想を教えてください。
古田:
採用チームを1年間支え、成果に導いてくれたことを非常に評価しています。田代さんの純粋な採用への思いは、ご自身が薬局で実際に採用をしてきた経験からきています。単純に学生を引き連れてきて数を揃えればいいというのではなく、ミスマッチがない出会いを大切にして企業と学生を結びつけることに非常に共感しています。
出向社員への率直な感想を教えてください。
古田:
薬学生の採用経験がない弊社メンバーと一緒にチーム組んで、初年度から成果を出してくれたことと、学生さんを引き連れてくるパワーに関しては、素晴らしいものがあると思います。
採用が変わることで、会社にどんな影響を与えそうですか?
古田:
ワクワク度で言うと、今年の22卒で入ってくる薬学生の中から、次の社長が生まれるんじゃないかという予感があるんですよ。次世代を担う若者が揃ったので、僕は自分の経営をしっかりやっていき、次世代にバトンタッチすればノムラ薬局は安泰だと思っています。
第六感なのですが、新卒のメンバーを見て、「あ、なんかこの中から生まれるんだろうな」という感覚があって。実は、役員みんなもそれぞれ同時に感じていたんですよ。 決して今の社員さんにそういうものがないという意味ではなく、意欲のある若者がぐっと集まって、発散してるエネルギーがすごく強かったことが、そんな感覚につながったのかなと思います。
今後のビジョンについて教えてください
古田:
リフィルなどの外来調剤の変化に向けた新部署の設立や、セントラル調剤を稼働させることを目指しており、こういったことは組織全体が前を向いていないと実現しないと思っています。
今年のような意欲的な新卒が安定して入社してくれることで、会社として本当に取り組みたいことに注力できると期待しています。
お話を聞かせていただき、ありがとうございました。
[インタビュー日:2022年1月29日]