事例紹介
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株式会社ハシドラッグ

代表取締役専務 橋浦 希一 様
取締役総務部長 橋浦 英二郎 様

福島市を中心に14店舗のドラッグストアをドミナント展開。
「出会いと感動」をスローガンに掲げる、県北唯一の地域密着型ドラッグストア。

調剤事業をゼロから立ち上げ、

1年で面処方箋300枚超えの店舗に

―弊社のサービスを導入しようと思ったきっかけを教えてください。

希一:私たちはずっと調剤薬局事業を立ち上げたいと考えていたのですが、なかなか1人目の薬剤師さんを見つけることができなかったんです。そんな時にドラファルマさんのことを同業の経営者から紹介していただいて、3日後にはコンサルタントの田代さんと会いました。その後、福島に来てくれていろいろと会社の状況をみていただき、お話がどんどん進んでいきました。

英二郎:びっくりする早さでしたね。

―導入前はどんな状況でしたか?

希一:私たちの会社は、薬剤師さんは1人もいないという会社だったんです。

英二郎:社長1人ね(笑)

希一:そう、社長だけでしたね。ドラッグストアは13店舗あったのですが、昔、薬種商と言われた時代から薬剤師がいなくてもドラッグストアができる状態があり、それでやってきたんですね。

希一様(左)、英二郎様(右)

―なぜ、出向型というサービスを選んだのか、理由を教えてください。

※ドラファルマの社員薬剤師がクライアント企業に2年間程出向し、薬局の立ち上げや採用の問題解決をハンズオンで支援する実行型サービス)

※今回、採用担当者と現場薬剤師の2名の薬剤師が出向

希一:薬剤師が1人もいないので、それ以外に選択肢がなかったんです。ドラファルマさんから採用担当と現場の薬剤師、2名の薬剤師さんに出向してもらいました。やはり、ひとつ箱(薬局)ができると、あとは薬剤師さんが入ってきてくれますので。1店舗目を立ち上げてくれる薬剤師が来てくれたことは大きかったですね。

英二郎:それまでは、どれだけ頑張って求人をかけても見向きもしてもらえない状態でしたからね。同業の社長からも「箱さえできれば早いよ」と言われていたので、まずは立ち上げのための薬剤師に来てもらえて本当に助かりました。

―導入後の状況や成果はいかがでしょうか?

希一:まずは1店舗目を開局して、だんだんと道が拓けてきて、今2店舗目もなんとか順調に来ていると思います。

完全なる面調剤の店舗ですが、ようやく1店舗はオープンして10ヶ月で月間300枚を超えたので、採算が取れるまでもうすぐという状況です。2店舗目のほうも結構順調ですね。

―採用の状況はいかがですか?

希一:この商売は採用有りきですからね。リクルート活動をして、薬剤師さんを確保しないとどうにもなりません。そういう意味では、1年も経たないうちに中途で数名入り、新卒も早速1名内定して順調にきています。正直私らは全然わからない世界なのですが、採用担当の方は、大学に行ったり、学生とzoomしたり動いてくれています。

―1店舗目が10ヶ月で面の処方箋300枚を超えた成功要因は何でしょうか?

希一:それはいろんな要因がありますが、やはり、当たり前のことをちゃんとやれたのが良かったと思います。お客様を大切にするということに、尽きるのではないでしょうか。この業界は、商売気質がないというか、やはり特別なところがありますから。

英二郎:良くも悪くも、医療人みたいな感覚ですね。

希一:例えば、患者さんを待たせないように努力する。一人ひとりを大切にして接する。私たちが、何か特別素晴らしいことをやっているわけではなく、普通のことを丁寧にやった結果だと思います。

英二郎:あとは、みんながどんどん表(ドラッグストアの売場)に出てくれてきているのがいいですよね。

希一:面調剤は、患者さんに選んでもらうために、どんな人が薬剤師か顔を知ってもらうことは大切ですから。それも大きいんじゃないですかね。皆が着々と積み重ねてきた結果です。

―出向社員への率直な感想を教えてください

希一:正直、薬剤師の印象が変わりました。今まではどちらかというと、薬剤師といえば、労働環境や休みへの主張が多いイメージがありました。実際に、そう思って雇わなかった面もあったんです。

英二郎:過去に、いろいろありましたよね。

希一:昔は薬剤師さんを雇用したこともありますよ。でも本当にいろいろあって(笑)

英二郎:そんな過去のイメージを変えてくれるくらい、2人とも熱くやってくれています。

採用担当の出向者の方は、今オンラインでの活動が主ですが、オンラインのせいで余計仕事量が増えたのでは。「えっ?日曜日もやってるの」とか「えっ?そんな夜遅くまで大丈夫?」と、こちらが焦ってしまうくらい、いつ休んでるんだろうと気になってしまいます。

良くも悪くも、スケジュールはカレンダー共有できるので、やっていることが丸分かりなのですが、そういう意味ではかなりハードですよね。

ーコンサルタントの田代への率直な感想も教えてください。

英二郎:私たちのニーズを聞いて、膨らませて、よく考えてくれています。自分たちだけでは、年齢的にも考え方が保守的になってしまう面もありますし、プロとして思いもつかない提案をどんどんしてくれるのは助かっていますね。

―実際に現状の成果をどう評価していますか?

希一:本当のことを言うと、まだ評価は定まってません。成功したかどうかはもう少し長い目で見る必要があると思っています。

英二郎:今は店舗も順調で、上手く人が採れているのもプロが来てやってくれているから当然と言えば当然で、事業の成功という点では評価はもう少し先かもしれませんね。

希一:出向社員の方は、いつかはいなくなるでしょうから。それを上手く引き継いでいければ、まさにドラファルマさん流石だねという話ですし、いなくなってショボンとなっちゃったら、もう1年ぐらいお願いすることになるかもしれないし。自分たちだけで運営できる状態になったときが、初めて評価できるタイミングかと思います。

英二郎:ただ、ひとつ間違いなく言えるのは、2人に来てもらわなかったら今はありませんよね。採用もできなかったし、開局や処方箋を増やすこともままならなかったと思います。

希一:そこまでは言えますね。とにかく開局できて、順調に来ていることは本当に良かったです。あとはやらないと始まらないですからね。

英二郎:よちよち歩きまで、まだいかないですかね(笑) 寝返りうちはじめたという感じかもしれない。この子(事業)が偉い奴になるのか、それとも凡人で終わるのかはこれから次第です。

希一:とりあえず調剤薬局がやれて、ようやくスタートラインに立てたという状況です。これから私たちも、もっともっと勉強していかないといけません。まだちょっと私はドキドキしていますからね。安心はしてないですから。今後さらに上手くいくように、一緒に頑張っていきましょう。

―貴重なお話をありがとうございました。

[インタビュー日:2022年2月10日]