事例紹介
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ゴダイ株式会社

代表取締役 浦上 卓也 様
採用担当 栗岡 恵一 様
採用担当 大塚 竜太郎 様

昭和5(1930)年創業。調剤薬局、ドラッグストア、介護を融合させた「超地域密着型の健康生活支援」を軸として、兵庫県姫路市を中心に141店舗を展開。

成果を出せる採用チームを結成

わずか2年で新卒採用が2名から20名に

ー会社の紹介をお願いします。

浦上:創業は91年、私で4代目になります。

ドラッグストア事業と調剤薬局事業と介護事業の融合を目指している会社です。お薬と一緒に生活必需品や介護サービスや病態食を提案、お届けするなど「患者様、顧客が必要とする全ての物・サービスを提供できる超地域密着型の企業」だと思っています。

弊社のサービスを導入したきっかけを教えてください。

浦上:これまでの新卒薬剤師の採用は、年に1〜2名くらいでした。採用チームはありましたが、店舗の業務と兼任で採用活動をしていたので、本気でやっていたとは言いつつも、なかなかやり切るところまではできていなかったかもしれません。

ドラッグストアは70店舗以上あり、全部に薬局を併設化したいと考えていましたし、徐々に平均年齢が上がってきたので、組織を若返らせるためにも新卒採用で10~20名入れたいと思っていたところでした。

そんな背景があり、自社で調剤の薬剤師採用に力を入れていましたが、思っていた成果を出せずに伸び悩んでいたところ、知り合いの経営者のところですごく成果を出している方がいると聞き、紹介を受けてお話をしたのがきっかけでした。

左から栗岡様、浦上様、大塚様

ー採用担当のお二人にお伺いします。実際に、採用担当として任命され、プロジェクトが始まったときの感想を教えてください

栗岡:私は、元々は店舗の薬剤師だったんですが、いただいたチャンスにワクワクしましたね。絶対成功させよう、絶対にやってやるんだ、という気持ちが強かったです。

大塚:正直、採用担当として現場から二人も薬剤師が抜けることに、大きな懸念がありました。これだけ忙しい中で出していいのかなと。ただ、スタートした以上は、絶対に成功させて採用人数を確保し、結果でお返しするしかないという思いでした。

ー実際に、導入後の採用活動はいかがでしたか?

栗岡:正直なところ、しんどい2年半でした。本当にもう言葉では言い表せないくらいに。毎日学生さんと連絡を取るのは絶対ですし、勤務時間や残業という観点もなくなりますし、成果にフルコミットした形なので、確かに体力面ではすごいしんどかったですね。

ただ、同じくらいワクワクもしました。採用担当って、今の会社にどんな人が必要か、どんな人たちと一緒に働きたいかを決められる立場じゃないですか。最終的に判断をするのはもちろん社長ですが、入り口を私たちが選べることに非常にワクワクしていました。

実際に、この2年間で自分たちが採用した「心から一緒に働きたいと思える人たち」と仕事ができるのは、すごく楽しいです。これから先のみんなのことを考えるのも楽しみですし、自分たちの力で仲間を増やせるのは、採用担当ならではの喜びだと思います。

ー導入の成果としては、いかがですか?

大塚:実際にプロジェクトをスタートして2年以上が経ちましたが、1年目は4名、2年目は9名、次の内定承諾者は現在20名というところまで来ております。

以前、現場の仕事を9割、採用1割という形で動いていたときは、学生さんと連絡先を交換できた数は、多くても50名ほどだったんですね。連絡をしても相手から返信がない場合もありますし、実際に連絡が取れたのが4分の1から5分の1、選考につながった方は一桁という状態でした。そんな状況から、「質の良い母集団」をこの2年半でしっかり作れる流れができました。今では連絡先を教えてくれて、やり取りができる薬学生が130名ほどで、その後のステップに進んでくれる学生の割合も増えてきており、大きな成果が出ていると思います。

ー成功要因はなんだと思いますか?

浦上:二人の頑張りは大きいですね。学生一人ひとりのことを大切にして、入社後の研修や配属のことなども、どんどん提案してくれます。

今までの配属は人事が担当し、調剤事業部に渡したらそれで決まっていたのですが、それではせっかく入社してくれた人たちの想いがあまり反映されません。そこで、採用チームが各個人の情報をまとめて、本人の希望や、「こうなりたいから、こういう配置にしてね」というのをちゃんと引き継げるようにしたり、いつも提案をしてくれるんですよ。こうして学生や新入社員を大切にして、会社や採用活動を良くしていくための気付きや提案があったからこそ、成果につながったのだと思います。

僕への提案やリクエストもすぐに言ってきます。使い過ぎなくらいに(笑)

栗岡:採用を成功させるには、チームの雰囲気もすごく大事だと感じました。採用活動では、会社をPRするためにどんどん新しいことをやっていかなくてはいけません。ですので、社長にはいろいろなチャレンジの提案をしますが、そんなときに新しいアイデアや提案が歓迎される文化や雰囲気はとても重要だと思います。

大塚:私は、現場とのリンクも大きかったと思います。当初は、現場から私と栗岡くんの2名の薬剤師を抜くことに批判もあったと思うのですが、しっかり成果が出せたので、皆さんも応援してくれるようになりました。僕らは今、薬剤師インタビューという形で、学生さんと現場の方が触れ合う場をよく作っています。そこで薬剤師のやりがいとか、このような働き方をしているというのを、本当に楽しそうに学生さんに話してくれて、忙しい中でもとても協力的なんです。「やりがい持って働けるのがゴダイなんだ」と感じてもらえる学生さんが増えてきて、「現場の方々のような薬剤師になりたい」という声もすごく増えました。採用の成果とともに、現場とのリンクや協力の輪が拡がっていくような感じでした。

ー採用の成功における社長の仕事は何でしょうか?

浦上:採用だけの話ではありませんが、会社運営の中で毎年・毎日、様々な課題が出てきます。それを経営者は日々ずっと考えています。その中でも今一番やらないといけない事というのが当然経営としてあるわけで、会社のリソースをそこに投資できるかどうかだと思っています。その当時はやはり採用に一番悩んでいましたので、リソースの投入を決断し、成果を出せる人材を配置したことが成功につながったのだと思います。

ー弊社のコンサルタントについて率直な感想をお願いします。

浦上:コンサルタントの田代さん、絶対人に嫌われないですよね。すごい以外言いようがない (笑)
実際本人はどう思っているかわかりませんが、努力と才能の塊。人への接し方が徹底されていますよね。本当に困難なときでも、周囲のメンバーや採用チームを必ず前向きにさせる能力があると思います。

大塚:私自身もやる気はもちろんあったのですが、それがここまで維持できて、「もっと成功させたい」という気持ちになれたのも、田代さんのおかげだと思います。

私たちだけではなかなか解決できないようなときには、自分たちで気づけないような視点から、アドバイスや提案をいつもしてくれます。それによって困難なこともクリアできたときがたくさんありました。

コンサルティングって、成果を重視する面もあると思うのですが、それだけではなくて、関わる人をいつも尊重してくれて、「このように動くのが大塚さんにとっても学生さんにとっても最高の形になると思うのですが、どう思いますか?」と、気付かせてくれるんです。最終的に自分でしっかり考えて決定させてくれるところが、田代さんならではだと思いますし、頼りになりましたね。押し付けが一切なく、相談したら安心だという気持ちで仕事をさせていただきました。

ー今後の抱負をお聞かせください。

浦上:入社してくれた新しい仲間と共に、新しいことにどんどんチャレンジできる会社を作っていきたいですね。地域の方が必要としていることはまだまだたくさんあると思いますので、その全てにお応えできるような超地域密着企業を、引き続き目指していきたいと思います。

[インタビュー日:2022年1月25日]